消えゆくものを追いかける(それはローカルバスにとどまらない話)

YouTubeチャンネル再開後、既存動画の視聴回数が新規動画公開件数以上に順調に増えていることに感謝の毎日ですm(_ _)m
コメントで繰り返し見ているという声があったりすると、丁寧に撮影した甲斐があったなあと実感しております。

さて最近はローカルバス以上に高速バス(特に車両エアロキング)の前面展望公開頻度が増えていますが、これはあえて撮影対象に選んでいるところがあります。

ニ階建てバスであるエアロキングは、当初は展望の良さからくる観光バス需要に応える形で生産されました。しかし車内居住性が悪いことから観光用での需要は少なく、他者の二階建てバス同様いつ消えてもおかしくない状態でした。
ところが夜行高速バスブームがくると、乗車定員の多さが運行会社に都合が良いことから、夜行高速バス用としての需要に支えられることになりました。

とはいえ単価は高いわ取り回しは悪いわの二階建てバス。導入してくれるのは長距離夜行高速バスがメインのJRバスと近鉄バス系に限られてしまったことから、残念ながら2010年夏をもって生産完了に至ったわけです。

とまあここまでは私よりよっぽど詳しいバスマニアの方々の基本知識な話ですが、最終生産が2010年と言うことは・・・

もう寿命が来てもおかしくない!頃合いなのです。

実際ハードな運用を続けてきた路線から、順次運用離脱が続いています。

ギャラクシー号(大阪・京都⇔福島)運行車両変更について
http://www.kintetsu-bus.co.jp/news/detail.php?no=20131011173348

夜行高速バスの快適な旅をプロデュース!個室型シートを採用した新「はかた号」 12月18日運行開始!
http://www.nishitetsu.co.jp/release/2014/14_110.pdf(PDF注意)

高速バス「大阪-東京線」に新型車両登場!
http://www.nankaibus.jp/info/20150407.html


いっぽう現状は夜中の貧民運搬車みたいな運行をされるエアロキングですが、元をたどれば観光用です。
カーテンの外は日常では見られない3mの高さの視界が広がっているのです。
これを何とか他の乗客の迷惑にならない範囲で収められないものか、と考えた結果が今の撮影につながっています。
狭苦しい空間ということで、利用者からは何かと不満の耐えなかった二階建てバスが日本の高速道路から消えるまで後数年。
その数年間の記録をどれだけ収録できるか、地方のローカルバスとあわせてここ最近の収録テーマとなっています。

なんとか東名阪九は、納めることができましたが(山陽道昼特急博多が生きていれば楽だったのに・・・)、地方路線の収録がまだ残っています。
高速バスとしてのエアロキングが絶滅するその日まで、極力収録できるよう努めたいと考えています。




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